広島県廿日市市の税理士です。税務調査、法人税、消費税、相続税、相続対策・事業承継、節税対策、保険の活用

贈与するなら

 贈与するなら

  • J爺:わしの友達が株をようけえ持っとるんじゃけどの、「株が安うなって大損じゃ」と言うもんじゃけえ、「そりゃあ違う、今が一番ええんじゃ。」と言うてやったんじゃ。
  • K君:株の値段が下がったら大変でしょう。どうして、「今が一番いい」んですか。
  • J爺:子供や孫に財産を分けるんなら、今が一番ええんよ。
  • K君:え!それはどういうことですか。

  • J爺:わからんかのう、今は株が安いんで!
  • K君:株が安いから大変なんじゃないですか。
  • J爺:株が安いということは、財産を減らしてくれとるということで。
  • K君:財産が減ることが、どうしていいことなんですか。

  • J爺:ずっと減ったままならいけんが、今が底値に近いと思うんなら贈与は今よ。値段が下がっとる時に子供らに贈与して、そのうち値段が上がったら儲かるがの。
  • K君:それは、儲かるということですか?

  • J爺:儲かっとるがの。値段が高い時に贈与するのに比べたら、贈与税を払う額が少ないんで!こがあなええことはないがの。
  • K君:何となく、わかるような気がします。

  • J爺:株は値段が下がっとるけえ、売ると損するが贈与はできる。この時期に贈与せにゃあ嘘かもしれんで!

  • K君:贈与税は税金が大変だと聞きますよ。
  • J爺:高いと思えば高い、安いと思えば安い。
  • K君:はあ?

  • J爺:財産がよおけえある人は相続税が大変で、20%や30%の率で税金を払わにゃあいけん。贈与税は、金額によっちゃあ10%でええ。30%と10%とどっちがええかの?
  • K君:そりゃあ、10%がいいですけど、本当に、贈与税が安いんですか。
  • J爺:贈与する金額が多けりゃあ高いもんにつくが、金額が少なけりゃあ税金も安うて済む。

 贈与税の税率と計算

贈与税額の計算方法

  •  (A) = 年間の受贈財産価額の合計額 − 基礎控除額110万円
  •  贈与税額 = (A) × 税率 (次表の控除額を加味したもの)

 贈与税の税率


(A)の額税率控除額
〜 200万円以下10%-
〜 300万円15%10万円
〜 400万円20%25万円
〜 600万円30%65万円
〜1,000万円40%125万円
1,000万円超50%225万円

(注)平成20年12月現在の法令

 計算の具体例

  •  例えば、K君が父親から1年間に330万円の贈与を金銭で受けたとします。
    •  (A)=330万円−110万円=220万円
    •  贈与税額=220万円×15%−10万円=23万円

  • K君:1,000万円を超えたら50%の税率だけど、200万円以下なら10%で済むということですね。
  • J爺:110万円を引いたあとが200万円じゃけえ、贈与が310万円までなら10%よ。
  • K君:なるほど、310万円の贈与なら税率は10%で、税金は23万円ですか。

  • J爺:毎年、子供や孫に一人当たり400万円以上も贈与しとる人がおるらしいで。
  • K君:それはすごいですね。
  • J爺:110万円までの贈与なら税金の心配はいらんが、110万円じゃいうてバカにする者もおる。もったいないことよ。
  • K君:どうしてですか。

  • J爺:110万円を10年間贈与したら、1,100万円にもなるんで。1人に10年で1,100万円、2人なら2,200万円、10人なら1億1千万円。
  • K君:どうして、急に人数が増えるんですか。
  • J爺:一人にたった110万円でも、贈与する人間が多けりゃあ相続税対策もはかどる。
  • K君:本当ですね、大きな額になるものですね。

 贈与税の実効税率

<贈与税の実効税率>

①贈与額
(万円)
②基礎控除
(万円)
①-②
(万円)
③税額
(万円)
実効税率
③/①
110110000.00%
1501104042.67%
2001109094.50%
220110110115.00%
250110140145.60%
300110190196.33%
350110240267.43%
40011029033.58.38%
450110340439.56%
4701103604710.00%
5001103905310.60%
5501104406712.18%
6001104908213.67%
6501105409714.92%
70011059011216.00%


 思い通りにいかないこともある!


  • J爺:話は元に戻るが、株や投資信託が安うなっとる今は、贈与のええ時期かもしれんで。
  • K君:今が安くて、将来値上がりしなければいけないんですよね。逆に、倒産したらたら困りますね。
  • J爺:そりゃあ大損よ、株は紙切れになった上に、贈与税は戻らん。そうなったら、あきらめるしかないの。

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