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源泉徴収票の見方

 源泉徴収票の見方


 源泉徴収票にはたくさんの情報

 毎年、会社がくれる「源泉徴収票」。詳しく見たことがありますか。実は、とてもたくさんの情報がつまった大切な書類です。
 サラリーマンが確定申告をしようとする場合にも、この源泉徴収票がなければ申告はできません。

 源泉徴収票をじっくり見てみませんか。


源泉徴収票の例(宮内一郎)

画像の説明


支払を受ける者と支払者(①と⑯)

  • J爺 : まず、「支払を受ける者」と「支払者」の欄じゃ。
  • K君 : 誰が誰に給料を支払っているかがわかるようになっていますね。
  • J爺 : 源泉徴収票は、給料や賞与をいくら支払ったかを会社が証明する方式になっとるんじゃ。

種別(②)

  • K君 : 「種別」というのは何ですか。
  • J爺 : サラリーマンなら、「給与・賞与」と表示されることになるじゃろう。役員の場合は、「報酬」となるかの。
  • K君 : 役員は給与や賞与ではないんですね。
  • J爺 : 役員と社員とは会社とのかかわりかたが違うんじゃ。従業員は会社との雇用契約なんじゃが、役員は株主との委任契約なんじゃ。

支払金額(③)

  • K君 : これは簡単です。「支払金額」は、その年の1月~12月に支払ってもらった給料や賞与の合計額ですね。
  • J爺 : 普通はそうじゃな。毎月の給与明細書を合計すれば、この支払金額と同じになるのう。
  • K君 : えっ、普通じゃあない場合があるんですか。
  • J爺 : めったにはないことじゃが、給料の支払いが遅れた場合にはその年にもらっていない額も支払額になるのう。

タックスアンサー(国税庁)[平成21年4月1日現在法令等]

給与所得の収入金額の収入すべき時期(No.2509)

  •  一般の給与
    •  契約又は慣習その他株主総会の決議等により支給日が定められているもの・・・・・その支給日
    •  支給日が定められていないもの・・・・・その支給を受けた日

 次の詳細は、国税庁のタックスアンサーNo.2509を参照してください。

  •  役員に対する賞与
  •  給与規程の改訂に伴う新旧給与の差額の支給
  •  いわゆる認定賞与とされる給与等
  •  経済的利益


給与所得控除後の金額(④)

  • K君 : 「給与所得控除後の金額」は難しいですね。何かを支払金額から引いているんでしょうね。
  • J爺 : 商売をしとる人は経費を差し引くことができるんじゃが、サラリーマンの場合には「給与所得控除額」という経費に相当する額を差し引くんじゃ。
  • K君 : サラリーマンには経費がないと言う人がいますが、経費が計算されているということなんでしょうか。
  • J爺 : サラリーマンがそれぞれ経費を計算しとったら大変な手間がかかるので、経費に相当する額を簡単に計算できるようになっとるんじゃ。
  • K君 : 給与所得控除額はどのぐらいの額ですか。
  • J爺 : 給与をいくらもろうとるかで違うんじゃ。

給与所得控除額の算式

給与等の収入金額
(源泉徴収票の支払金額)
給与所得控除額
~650,000円以下収入金額
 650,000円超 1,625,000円以下65万円
1,625,000円超 1,800,000円以下収入金額×40%
1,800,000円超 3,600,000円以下収入金額×30%+180,000円
3,600,000円超 6,600,000円以下収入金額×20%+540,000円
6,600,000円超 10,000,000円以下収入金額×10%+1,200,000円
10,000,000円超収入金額×5%+1,700,000円


  • K君 : 給与を600万円もらっている人は、600万円×20%+54万円=174万円になりますね。
  • J爺 : そういうことじゃ、174万円の経費をみてもらうことになるのう。
  • K君 : そうすると、600万円(の収入)の人は源泉徴収票の給与所得控除後の金額(④)欄は、426万円(600万円-174万円=426万円)ですね。なるほど、よくできていますね~。
  • J爺 : 収入が65万円以下の人は収入金額が給与所得控除額になるけえ、給与所得控除後の金額(④)欄は、0円になるということじゃな。
  • K君 : 背広、靴、ネクタイ、本、新聞、サラリーマンでも必要な経費がありますね。
  • J爺 : サラリーマンが経費で認められている金額は意外に大きいんじゃが、あまり知られておらんよのう。
  • K君 : はい、私もわかっていませんでした。

所得控除の額の合計額(⑤)

  • J爺 : 「所得控除の額の合計額」は、保険料や扶養家族の控除額の合計額なんじゃ。
  • K君 : これが難しいですね。
  • J爺 : うん、難しい。細かく決まっているからわからんのじゃ、いろんなところに配慮するからこんなに控除がややこしくなる。
  • K君 : もっと簡単になればいいですね。
  • J爺 : この欄は、税金を計算するために必要なんじゃ。④の給与所得控除後の金額からこの所得控除の額の合計額(⑤)を差し引いた額で税金の計算をする。

<各種控除の種類>

  • 社会保険料控除
  • 小規模企業共済等掛金控除
  • 生命保険料控除
  • 地震保険料控除
  • 障害者控除
  • 寡婦(寡夫)控除
  • 勤労学生控除
  • 配偶者控除、配偶者特別控除、扶養控除
  • 基礎控除


源泉徴収税額(⑥)

  • K君 : この欄は、1年間に支払った税金の額ですね。
  • J爺 : 国税だけじゃな、地方税は入っとらんで。
  • K君 : どうやって計算されているんでしょうか。
  • J爺 : ④の給与所得控除後の金額から⑤の所得控除の額の合計額を差し引いた額を「課税給与所得金額」というんじゃが、この額から税金を計算しとるんじゃ。

画像の説明

  • K君 : ④の給与所得控除後の金額が426万円、⑤の所得控除の額の合計額が242万円の場合で計算してみます。

    426万円-242万円=184万円
    184万円×5%=92,000円

 あれ、宮内一郎さんの源泉徴収票は0円になっていますが・・・・計算間違えましたかね。

  • J爺 : 92,000円でおうとるよ。⑬の欄を見てみ。
  • K君 : 「住宅借入金等特別控除の額」の欄ですね。あ!92,000円になっています。
  • J爺 : そうなんじゃ、住宅ローンの控除があると計算した税金から住宅ローン控除の税額を差し引くんじゃ。
  • K君 : それで0円になっているんですね。

  • J爺 : 住宅ローン控除の話のついでじゃが、⑮の摘要欄にローン控除の適用を受けた場合には「居住開始年月日」と「住宅借入金等特別控除可能額」を書くようになっとる。
  • K君 : 住宅控除可能額195,000円と書いてありますね。
  • J爺 : 国税は195,000円から92,000円を差し引いているということがこの源泉徴収票からわかるんじゃ。
  • K君 : 残りはどうなるんですか。
  • J爺 : 地方税から引いてもらうことができる。ただし、全額じゃあないかもしれんけどな。



⑦~⑭

  • K君 : ⑦~⑭には何の情報があるんですか。
  • J爺 : 主に所得控除の額の内訳じゃな。控除を受ける配偶者や扶養家族の情報、社会保険や生命保険料の控除なんかじゃの。


 源泉徴収票各項目の

番号項 目記載内容の説明
支払を受ける者平成22年1月1日(中途退職者は、退職時)現在の住所又は居所
種別俸給、給料、賞与などのように給与等の種別を記載
支払金額給与・賞与などの合計額
※通勤手当(非課税限度額以内)は含まない。)
給与所得控除後の金額給与所得控除額を支払金額から控除した金額
※給与所得控除額は、給与所得者の経費とみなされているものです。
所得控除の額の合計額各種控除の合計額
(社会保険料控除、小規模企業共済等掛金控除、生命保険料控除、地震保険料控除、障害者控除、寡婦(寡夫)控除、勤労学生控除、配偶者控除、配偶者特別控除、扶養控除、基礎控除)
源泉徴収税額年末調整をした後の源泉徴収税額
控除対象配偶者の有無等【有無】給与等から配偶者控除をした場合に
【老人】控除対象配偶者が老人控除対象配偶者である場合に
配偶者特別控除の額控除した配偶者特別控除額
※パート収入なら、給与等が103~141万円の場合に控除があります。
扶養親族の数(配偶者を除く)【特定】特定扶養親族(16歳以上23歳未満の扶養親族)がいる場合に、控除した特定扶養親族の数
【老人】老人扶養親族(70歳以上)がいる場合に、控除した老人扶養親族の数を、点線の左側には、そのうち受給者又は受給者の配偶者の直系尊属で同居している者の数
【その他】特定扶養親族又は老人扶養親族以外の扶養親族がいる場合に、控除した特定扶養親族又は老人扶養親族以外の扶養親族の数
障害者の数(本人を除く)【特別】点線の右側には、特別障害者の数、点線の左側にはそのうち同居する特別障害者の数
【その他】特別障害者以外の障害者の数
社会保険料等の金額給与等から控除した社会保険料の金額
「給与所得者の保険料控除申告書」に基づいて控除した社会保険料の金額及び小規模企業共済等掛金の額の合計額
生命保険料の控除額
地震保険料の控除額
「給与所得者の保険料控除申告書」に基づいて控除した金額
住宅借入金等特別控除の額「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」に基づいて控除した住宅借入金等特別控除の額
配偶者の合計所得
個人年金保険料の金額
旧長期損害保険料の金額
【配偶者の合計所得】配偶者の平成21年中の合計所得金額
【個人年金保険料の金額】生命保険料の控除額のうちに個人年金保険料に係る控除額が含まれる場合に、平成21年中に支払った個人年金保険料の金額
【旧長期損害保険料の金額】地震保険料の控除額のうちに平成18年12月31日までに締結した「長期損害保険契約等」に係る控除額が含まれている場合に、平成21年中に支払った長期損害保険料の金額
(摘要)ローン控除の適用を受けた場合には居住開始年月日
住宅借入金等特別控除可能額


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